中国の経済成長方式が三つの面で変化を遂げる

         


 技術製品の取引額の伸び幅、貿易の特性化係数及び科学技術への資金投下額がGDPに占める割合の三つの指標では、市場メカニズムの下で、中国の経済成長方式はすでに静かに変化を遂げるように見える。

 このほど湖南省長沙市で開催された第3回「珠江デルタ」地域科学技術協力・連携会議の席で、中国科学技術発展研究センター主任の王元博士は上記の見方を披露した。   

 第3回「珠江デルタ」地域科学技術協力・連携会議の関係資料によると、知識の革新、知識の移転、企業のイノベーション能力、環境の改善、経済運営業績の向上など5つの指標を測定した結果、「珠江デルタ」地域でけん引役となっている広東省の科学技術創造能力は全国で3位となっており、経済の「大省」が同時に科学技術革新の強い省であることをも示すものであった。王元博士は、中国の海外からの技術導入の取引額は次第にGDPの伸び幅より低くなっている。これは、我が国の経済発展の原動力となる科学技術が海外依存から中国本土の技術革新能力がますます高まっていることに変化しつつあることを示すものであると述べた。

 さらに中国の経済成長方式が変化していることを裏付けることができるのは、貿易特性化指数である。王元博士によると、ここ数年来、我が国におけるこの技術輸出入の割合を示す指数が年々高まっており、現在、貿易特性化指数はすでに1に迫り、これは中国がますます技術輸出国になりつつあることを物語っている。

 中国の科学技術への資金投入のGDPに占める割合も増え続けており、現在すでに1%を上回っている。科学技術の研究レベルのわりに高い省、例えば湖南省では、2003年の省全体の科学技術経費の調達額は81.93億元に達し、GDPを占める割合が1.77%まで上昇した。王元博士は、2010年までに我が国の科学技術への資金投入はGDPを占める割合が約2.5%に達し、2020年までに重点的な科学技術プロジェクトへの投入資金だけでも3000億元に達するかあるいはこれを上回る可能性があると予測している。

 王元博士はさらに、いくつかの発展途上国のように科学技術の発展が主に財政資金に依存しているのと違い、我が国の技術先導の経済成長方式への転換を促した要因は決して財政投入ではない。現在、企業の科学技術への資金投入の割合はすでに60%に達し、将来中国の科学技術革新の主体と中核となるのは企業であると指摘している。

                    「チャイナネット」 2004年12月17日