中国 第三世界アカデミーで会員数が二位に

         


 イタリアのリアストで開催された「第三世界アカデミー第15回会員大会」の席で、また一陣の中国大陸部からの科学者が同アカデミーの会員となり、中国大陸部の会員数は105人に達し、総数の1/7を占めることになった。

 関係筋によると、同アカデミー会員の出身地としての70余国・地域では、中国の会員数がインドについで二位となり、ブラジルなどの国を上回ることになった。

 今回アカデミー会員に選ばれた中国大陸部の科学者は中国科学院の李家洋氏、中国科学院生物・物理研究所の饒子和氏、北京大学の韓啓徳氏、中国科学技術大学の侯建国氏、中国科学院瀋陽金属研究所の盧柯氏、清華大学の楊衛氏、中国気象局の秦大河氏、中国科学院物理研究所の謝思深氏、中国科学院上海光学機械研究所の徐至展氏、華中農業大学の傅廷棟氏ら。中国台湾の5人、香港地区の2人の科学者も会員に選ばれた。同アカデミー北京事務所の傅淑琴主任は「今回選ばれた科学者はほとんど中国科学院及び中国工学アカデミーの会員であるので、学術的地位も高い」と語った。同アカデミーの副院長を兼任している中国科学院の路甬祥院長は今回選ばれた上述の人たちに書簡を送り、お祝いの意を表した。

 第三世界アカデミーはノーベル物理学賞受賞者であった故アブトス・サラム教授によって1983年に設立されたものである。アカデミーのセンターはイタリアにあり、非政府、非政治的かつ非営利性の国際科学組織として第三世界で科学研究の最高レベルを代表するものであり、第三世界で広範な影響力を持っている。今回の会員大会で新たに選ばれた科学者68人を加えると、同アカデミーの総会員数は70余の国・地域からの771人となった。

                       「チャイナネット」 2004/12/17