お茶も錠剤に? 最新の研究成果

         


  お茶は中国と日本でも大変人気のある飲み物であるが、中国ではこのほど、お茶は「飲み物」から「食べ物」へと変わり、口に含むことができるお茶の錠剤が開発された。

 中国は茶の木を発見し、茶の葉を利用することになった世界で最初の国であり、「お茶のふるさと」とみなされている。20世紀90年代以来、人々の生活様式の多様化及び現代的な食品加工技術の発展にともない、世界市場での茶の葉の供給が需要を上回り始めたことをも受けて、中国を含む多くの国ではお茶の新製品の研究が進められ、パック入りのお茶、インスタント・ティー、缶入りティーなどが続々と開発された。

 何年間もお茶の研究に没頭してきた樊華軒副教授は、先進的な製薬技術と食品の加工技術を融合させて、お茶の中の有効成分を摘出し、ハッカなどの物質をも添加して、お茶の錠剤の開発に成功した。このお茶の錠剤はお茶のしぶさを上手に消し去り、お茶そのもののさわやかな味は残すようにした。実験の結果によると、精神を興奮させ、疲労感を軽減し、眠気を吹き飛ばすなどの効能が確認された。この開発はすでに国の特許権を取得し、その売れ行きも上々となる見通しである。

                        「チャイナネット」 2004年12月17日