中国を訪問中のパキスタンのアジズ首相は16日、北京の清華大学で講演し、「中国の平和的台頭は、21世紀をアジアの時代にしていく」と強調した。
アジズ首相はその講演で、当面の国際情勢を分析したあと、「強力な国連システムを確立し、平和の方式で各種紛争を解決し、異なる政治と文化の体系に対しては寛容と理解を示し、公平で合理的な世界の経済秩序を確立することは、上述の目標を実現するための基盤となる。また、中国は、アジアと国際舞台で重要な役割を果たしており、パキスタンは中国との各分野における協力を引き続き強め、両国の友情が絶えず深まっていくことを促していく」と述べた。
アジズ首相はさらに、「パキスタンは、インドとの対話を通じてカシミール問題を解決していく」とした上で、南アジア各国の平和と発展の実現のために、対話を通じてカシミール問題を含むすべての紛争を解決すること、南アジア地区の均衡を維持し確保してゆき、軍備競争を行なわないこと、二国間協力を踏まえて、南アジア区域協力連盟を枠組みとした区域経済協力を展開していくという三つの提案を打出した。
「CRI」より 2004/12/17
|