乱から治へ―澳門の治安状況好転

         

 祖国復帰前後の澳門(マカオ)の変貌ぶりと言うと、最も著しく、最も印象深いのは、治安状況が不正常な状態から逆転したことだろう。

 1999年当時のマカオのマスコミの復帰前100日間の治安状況の関連報道では、「もうすぐ過ぎ去ろうとする夏は、マカオの人々にとっては、台風がもたらした豪雨だけでなく、マフィアによるさまざまな刑事案件が頻発するという状態であった」ことが明らかにされた。治安状況の深刻化を解決し、治安状況を良くすることは、マカオ住民が復帰後の特別行政区政府に対する最大の願いであった。

 復帰後まもなく、マカオの治安状況は大きな好転が見られた。話を聞いただけで震え上がるマフィアが姿を消し、殺人事件が72%、放火事件が40%と減少し、治安の混乱の状況がいち早く好転した。その後、殺人事件、誘拐、放火事件などゆゆしい刑事犯罪の発生率は年ごとに減り、刑事事件、特に重大刑事事件の検挙率も向上した。

 マカオの治安状況をはかる基準は刑事事件の発生率と検挙率ばかりでなく、経済が目覚しい発展をとげること、社会における安全感にみちた雰囲気および人心の落着きなどをみれば、社会治安の好転が感じられる。一、マカオの経済が不況を脱出し、さらに目覚しい発展を遂げた。2000年の祖国へ復帰したばかりのマカオは4年間も続いた経済不況を乗り切り、2001年に経済の伸び率が4%となり、2002年と2003年には経済の伸び率はそれぞれ10%と15%に達し、今年の上半期のGDPの伸び率は35%となった。二、マカオを訪れる観光客数が年を追って増え、2000年は延べ900万人であったが、2004年の1-10月には延べ1369万人を突破し、観光客数は年ごとに記録を更新している。三、マカオで投資するか或いはマカオに移住する人の数は年ごとに増え、数多くの移住者は「静かで生活の安全感があるため、マカオを選んだ」と語っている。

 マカオはギャンブルの盛んな地として、もともと犯罪率が高かったが、近年、ギャンブル経営権枠の拡大、大陸部の住民に向けている香港・マカオへの自由な観光の政策の実施にともなって、両地域の間の経済交流も、人的往来も活発化しているので、国と地域に跨る犯罪、ハイテク犯罪の発生率も増えているが、マカオの治安状況は平穏であり、「夜に一人で外出してもかまわず、新車を盗まれる心配はない」と答える人もいる。復帰前の混乱した治安状況から見れば、現在の好転ぶりは信じられないくらいである。マカオの治安管理を担当している司法・警察局の黄少沢局長はマカオの治安状況の好転について、「中国中央政府のバックアップと、大陸部の公安機関の協力はマカオの治安状況好転の最も重要な前提条件である。特別行政区長官は社会治安を非常に重視し、特別行政区政府は警察システムへできる限り大量の資金、人力を投入したことは治安状況好転の重要な保障となった。廉潔奉公で高効率の司法・警察陣が職務をまっとうしたことも治安状況好転の主な原因となり、社会各界及び市民全体のサポートと協力も治安状況好転の民衆的基盤となった」と語っている。 

「チャイナネット」 2004/12/21