北京の人民大会堂で20日、海洋分野で進んだ成績を上げた団体や個人を表彰する「全国海洋系統先進集体先進個人表彰大会」が開かれた。
大会に出席した曽培炎副総理は、海洋事業の重要性と課題について次のようにスピーチした。
海洋における権益は沿海の国や民族の利益に関わり、以前から世界各地の海洋国家に強く重視されてきた。わが国は広大な海域と長い海岸線を持つ。海洋事業の関係者は、海洋事業をさらに進めていく重要性と緊迫性を、戦略的な角度から十分に認識しなければならない。現在の海洋事業の課題として、次の6項目を挙げる。
(1)海洋開発の加速、海洋経済の発展促進
全国の海洋経済発展計画の要求に合わせ、海洋生物資源・海底石油ガス資源・海水資源の開発と利用を適切に進めなければならない。沿海各地は海洋経済発展計画をしっかりと制定し、産業構造を積極的に調整し、地域配分を改善し、海洋経済の持続可能な発展を促進しなければならない。
(2)海洋管理事業の強化、海洋開発秩序の保護
国の関連法規を厳密に実行し、海洋に関わる行政審査を規範化する。無人島の開発、囲い込み、埋め立て、海砂採取、養殖活動に対する監督管理を強化する。
(3)総合整備の展開、海洋生態環境の保護
全国海洋環境保護・生態建設計画の制定を急ぐ。計画的かつ段階的に、渤海・長江河口・珠江河口・膠州湾・杭州湾など重点海域の総合整備を進める。海洋環境の監視とそのネットワークを整備し、海洋自然保護区の建設をしっかり行う。
(4)海洋における取締の強化、国家海洋権益の保護
排他的経済水域や大陸棚など、わが国の管轄海域に対する巡航監視を強化し、海洋における権益を侵害する違法行為を適切に処理しなければならない。
(5)ハイテク発展への注力、海洋科学技術創造力の向上
引き続き「科学技術による海洋振興」計画を実施し、「デジタル海洋」プロジェクトを推進する。海水の直接利用と淡水化技術の研究・普及を強化し、海水利用の産業化を段階的に実現する。
(6)海洋事業始動の強化、海洋事業の新局面の開拓
各クラスの指導幹部は海洋知識の学習を重視し、海洋事業の主導権をしっかりと掌握しなければならない。たゆまず海洋事業関係者の総合的な資質を高め、宣伝と教育を強化し、民族全体の海洋知識を高め、社会全体が海洋・海洋開発・海洋保護に関心を持つ良好な雰囲気を醸成しなければならない。
「人民網日本語版」 2004年12月21日
|