陽湖、数十万羽の鳥類が飛来して越冬

         

 中国の南部に位置する江西省の陽湖は中国最大の淡水湖で、その水域には数多くの小さな湖が散在し、その中の一部水域には国家自然保護区が設置されている。毎年の冬になると、丹頂ヅルやガチョウが飛来して越冬しており、大まかな統計によると、その数は数十万羽に達するという。

 世界基金会は今年から来年にかけて長江の中・下流域地域で冬季の渡り鳥について調査を行っているが、その際、クロツラヘラサギ、ペリカンやガンなどの珍しい種を発見し、撮影をもした。平常は海辺や中国の西北地区で目にすることのできるこれらの渡り鳥の珍しい種は、保護区の鳥類リストに記載されてはいるが、長年来、それを目撃した人は皆無で、ましてや写真に撮ったことなどさらさら無かった。今回の発見は鳥類研究者と環境保全関係者たちを興奮させている。

「チャイナネット」 2004/12/21