中国中央政府の在澳門(マカオ)特別行政区連絡弁公室の白志健主任と、国務院香港澳門事務弁公室の陳佐ジ主任は20日午後の記者会見で、胡錦濤国家主席が澳門返還5周年記念大会と澳門特別行政区第2期政権就任式典に出席した時の状況を説明した。
陳主任によると、胡国家主席は式典で演説を行い、次の3つの重要な思想を強調した。
(1)「一国二制度」はクリエイティブな事業であり、国の本体が社会主義制度を実施すると同時に、「一国二制度」の方針に基づいて資本主義制度を実施する香港・澳門両特別行政区の管理・建設・発展を適切に進め、香港・澳門の長期的な繁栄や安定の維持を図るものだ。これは中央政府の国家統治にとっては新たな課題であり、香港や澳門の両特別行政区政府にとっても新たな課題である。
(2)澳門社会の調和と団結の保護。「愛国愛澳(国を愛し、澳門を愛する)」の旗印の下で、最も広範な団結を実現する必要があり、各界関係者は澳門全体の利益と長期的な利益を重視し、国益を重視するべきだ。たとえ一部の問題に対して一時的に意見が分かれても、議論を進め、互いに寛容を示し、共通点を求めて相違点を保留していくことが可能だ。
(3)澳門特別行政区政府は、情勢の推移に合わせ、平時から緊急時に備え、「市民の利益のために」の概念を確立し、執政能力と管理・統治の水準を向上させる必要がある。社会の発展に必要な人材を早急に育成し、経済の持続的かつ健全な発展の推進に力を入れ、行政主導型の体制を堅持し、改善するべきだ。
陳主任は、「胡主席が澳門で発表したこれらの思想は、香港と澳門の返還以降の実践の中で得た重要な結論だ。香港にとっても指針としての意義がある」と述べた。
陳佐ジ氏の「ジ」はさんずいに「耳」
「人民網日本語版」 2004年12月22日
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