福建省公安庁出入境管理処によると、7月1日に同省から澳門への観光が自由化されて以降、最近までパックツアーによる観光客数は延べ1万人余、省都・福州とアモイ、泉州の3都市からの個人観光客は延べ約2万3000人に達した。身分証明書と戸籍簿を公安機関に持参し、通行証明証と訪問意見書の発行手続きを行えば、発行の日から3カ月以内は随時観光できる、というのが今回の自由観光。手続きの簡素化は住民に好評だった。
自由観光を円滑に推進するため、福建省と澳門特別行政区観光局は協調・連絡体制を確立。特別行政区観光局は1日の観光客数やホテル価格の変更など最新情報を随時、福建省側に報告したほか、多くの航空会社や旅行社も福州とアモイ、泉州市民を対象にパックツアーを開設した。
澳門に在住する福建省出身者は約10万人で、全人口の25%近くを占めるなど、澳門と福建省の関係は歴史的に古く、また良好な関係が維持されている。このため今回の自由観光で市民の利便性は一段と向上し、その一方でビジネスチャンスも拡大された。
澳門から福建省への観光客も大幅に増加。10月までに延べ3万6200人に達し、前年同期比で2.8%の増となった。
「チャイナネット」 2004年12月23日
|