マクロ調整、来年の経済・社会の
発展に良好な基礎を築き上げ

         


 今、中国のマクロ調整は大きな成果を収め、経済運営の中で不安定な、健全でない要素が効果的に抑制された。国家情報センターによると、マクロ調整は来年の経済・社会発展に良好な基礎を築き上げたという。

 国家情報センターによると、今後一時期マクロ調整政策の実施に伴い、中国経済の伸び率は今年第4四半期と来年の初めに安定して下るが、これは次の7つの方面で表れているという。

 まず、農家収入の増加に伴い、穀物生産が大幅に増産し、第3次産業が均衡に発展していることである。今年、中央政府は一連の農業支援政策を相次いで発表・実施し、農民の穀物生産の意欲を高め、年間穀物総収穫量が4550億キロの目標に達するものと見込まれている。農民の収入が好転し、第1四半期から第3四半期まで、農民の現金収入は去年同期より11.4%多く、1997年以来最も良い年だと見られている。

 次は、マクロ調整政策の実施によって、第1次産業と第3次産業の伸び幅が大幅に高められ、第3次産業も均衡に発展している。第1四半期から第3四半期まで、第1産業の伸び幅は去年同期より2.7%を上回る5.5%となり、第3次産業は去年同期より2%を上回る8.5%に達している一方、第2次産業は去年同期より1%を下回り、10.9%となった。これらの状況から見れば、産業構造は以前より均衡してきていると見られている。

 第3に、現在中央政府は投資過熱を沈静化させるため、鉄鋼、セメント、電解アルミニウム、不動産建設への資本金比率を抑え、土地市場管理の整備に力を入れ、投資過熱を効果的に抑制したことである。

 第4に、投資過熱が沈静化になると同時に、消費の伸びが増えており、投資と消費の不均衡な状況は初歩的に好転しつつあるということである。第1四半期から第3四半期まで、国民収入の伸び率が高まるに伴い、小売り総額が絶えず増えている。

 第5に、貸付規模と金利レベルがバランスを取れたことによって、経済のリスクが大幅に減少したことである。経済の大きな起伏を防ぐため、中央政府は通貨政策、産業政策、土地管理政策の強化に力を入れている。特にマクロ調整政策が実施して以来、金融機関の貸付の増幅が高すぎる傾向が改められている。

 第6に、マクロ調整政策の成果を維持するため、10月末に中国人民銀行は銀行預金と貸出の基準利率を引き上げ、金融機関における貸付金利変動幅が拡大されたことである。

 第7に、輸出入総額が引き続き増加していることである。過去2年間に、中国の輸出入総額が絶えず増えており、今年第1四半期から第3四半期まで、8285億ドルを突破し、去年同期より36.7%増え、貿易黒字が39億ドルとなった。

                         「CRI」より 2004年12月27日