中国のタングステン産業の3つの「世界一」

         


 伝えられるところによると、中国のタングステンの生産量、輸出入量と消費量はいずれも世界の前列に位置し、タングステン産業の3つの「世界一」を作り出すことになった。

 中国のタングステン業協会は、今年の全面的な調査研究の結果では、2003年における中国国内のタングステン消費量は1.69万トンを上回り、世界一の座を占めたと発表した。これまで、中国のタングステンの生産量と輸出入量は長年続けて世界一であった。

 中国のタングステン鉱資源はかなり豊富である。国土資源部のデータによると、中国にはタングステン鉱山が269もあり、確認済みのタングステン鉱埋蔵量は124.4万トンに達し、世界のタングステン埋蔵量の45%を占め、世界一となっている。20世紀80年代の中頃から、中国のタングステン生産高もずっと高い水準を保っている。1998年以後、国内のタングステン生産量は6年連続6万トンを上回り、今年8万トンを突破すると予想されている。

 1999年以来、中国のタングステン輸出入量は5年連続世界一となり、毎年の輸出量はつねに2万トン以上で推移しており、世界のタングステン年間需要量の約半分を占めている。2003年における中国のタングステン輸出量は2.9万トンに達し、今年の輸出量は昨年と同じ水準を維持すると予想され、なお少量の輸入もあり、輸出入量は引き続き世界一になると見られている。

 近年、中国のタングステンの精錬、加工企業は産業チェーンの延長、製品の付加価値の向上を重視するようになり、タングステンの輸出入における製品構造を改革し、初級産品が大量輸出される状況を一変させた。

 タングステンは携帯電話、集積回路とミニ電子計算機などの分野で幅広く使われている。1997年から2003年にかけて、中国のタングステン消費量は年間8000トンから1.69万トンに増え、消費総量は倍増した。今年のタングステン消費量は1.8万トンに達すると予想されている。

                   「チャイナネット」 2004年12月28日