中国、記者会見活動を更に健全化

         


 中国国務院報道事務弁公室の趙啓正主任は28日に北京での記者会見で、「政府活動の関連情報を即時、正確、全面的に国内外のメディアに提供するため、来年、中国は記者会見活動をさらに健全化していく」と表明しました。

 中国国務院報道事務弁公室は1993年から、国務院の記者会見や国務院所属各部門の記者会見の協調作業を担当しています。10年以上に亘る努力の下で、国務院報道事務弁公室の行った記者会見は最初の年は数回、以降年間十数回から、今年の60回に増やし、記者会見は質量とも明らかに増加しました。

 ここ数年、中国各省レベル政府や市レベル政府はスポークスマン制度、記者会見制度を確立し、健全化し、国内外のメディアが即時、正確、全面的に中国政府の活動に関する情報を得ることに便宜を図っています。国務院報道事務弁公室の趙啓正主任は28日の記者会見で、「2005年、中国は四つの面で記者会見活動を健全化していく」と述べました。

 趙主任によりますと、「第一は、政府活動のポイント、大局及びメディアに注目されたこと、人民が知りたいことに関する内容を優先的に記者会見を行うこと。第二は、国有大型企業や病院、学校、金融機構などを積極的に指導し、政府部門のやり方を参考にしてスポークスマン制度を確立させること。第三は、中国共産党の党務を徐々に公開し、党機構の活動を透明化する決定に基づいて、更に多くの党務幹部を記者会見に出席させること。第四は、突発事件の記者会見活動を引き続き健全化し、メディアや人民に情況を通報するために、適時に記者会見を行うこと」などです。

 趙主任は、「今年から、中国政府は政務公開及び情報活動の透明化に力を入れている。そのうち、記者会見は重要な役割を果たしている。これは記者会見の数と質の向上に関するだけではなく、スポークスマンの素質の向上にも密接な関係がある」と述べました。

 伝えられるところによりますと、2004年、中国国務院報道事務弁公室は二回の全国スポークスマン研修会を行ったほか、全国14の省、自治区と共にスポークスマン研修会を行いました。合わせて2000人以上のスポークスマンはこれら訓練に参加したのです。また、中国教育部、公安部、衛生部、鉄道部などの政府部門は国務院報道事務弁公室の協力の下で、部門や機構のスポークスマン研修会を開き、教育に参加したスポークスマンたちはいずれもこれを高く評価し、このような教育を通じて、記者会見活動の重要性への認識がいっそう高められ、スポークスマンの職責をよりよく果たすことに自信を得ました。国務院報道事務弁公室の趙啓正主任は更に、「来年、国務院報道事務弁公室はスポークスマンの教育活動を引き続き行っていく」との考えを示しました。

 「来年、スポークスマンへの教育は引き続き行っていく。これら教育活動を通じて、記者会見の効率や正確性が明らかに高められるだろう」と語りました。

                              「CRI」より 2004/12/29