外交部の劉建超報道官は28日の記者会見で、記者からの質問に次のように答えた。
――来年は中日の1894〜1895年の戦争(日清戦争)から110周年に当たる。まさにこの戦争により、中国は日本への台湾割譲を余儀なくされた。また、主権を侵害され国辱を被った1915年の「対華二十一カ条要求」の締結から90周年に当たる。65年前の1940年には、日本が傀儡(かいらい)の「満州国」を建てた。日本の半世紀に及ぶ中国侵略(の終焉)から、すでに60年が経つ。中国は来年、こうした記念日を利用するか。両国は今年、経済関係は良好だったが、政治間の摩擦は絶えなかった。中国は来年、中日関係の改善へどのような必要措置を講じるか。
台湾問題も含む歴史問題について、われわれは「歴史を鑑(かがみ)として未来に向かう」ことで歴史の教訓を十分に汲み取るよう主張する。中国と日本は重要な隣国であり、歴史上では長期にわたる友好的な交流があった。中日国交正常化以来、中日関係の発展は全体から言えば比較的順調で、政治、経済、人の往来などでいずれも友好的な協力が進められ、双方の人民に多くの実質的利益がもたらされた。もちろん、世界には多くの変化があり、中日各国自身にも多くの変化があった。しかし、中日両国の友好が中国・日本の人民の利益になり、アジア太平洋地域や世界全体の平和と安定に役立つという点には、変化はない。中日間の友好は双方の共同の努力にかかっており、すべて中国側にかかっているわけではない。中日関係は現在、特に歴史問題と台湾問題で困難に直面しているが、われわれは日本側に対し、中日友好の大局に立って問題を適切に解決することで、中日関係を健全かつ安定的に前進させ、中日両国の人民に幸福をもたらし、中日両国の人民の後の世代に幸福をもたらし、地域や世界の平和と安定に貢献していくよう望む。
「人民網日本語版」 2004年12月29日
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