商務部の国際貿易経済協力研究院の柴海涛院長は、このほど、インタービュを受けた際、中国の輸出入貿易が急速に伸びているのは主に中国の経済が持続的な高成長を続けていることに加え、全世界の製造業の中国へのシフトし続け、また、政府の積極的なバックアップ及び輸出促進政策の効果が出始めたという三つの要因があると語った。
柴海涛院長は具体的に以下のように分析している。
まず、中国経済は急速な成長を続けており、輸出入貿易のために良好なマクロ経済環境と厚い物質的基盤をつくりだした。
次に、全世界の製造業の中国へのシフトを受け、海外直接投資は輸出入貿易の急速な伸びのキーポイントとなるパラメーターとなっている。
中国は10年余り外資を導入し続けており、すでに発展途上国の外資導入額のトップを占めており、昨年は世界で外資導入額の最も多い国となり、現在の外資系企業の中で製造業は7割を占め、今年新たに認可された外資系企業の中で72%の企業は製造業に属し、75%の資金が引き続き製造業に投じられ、主に通信設備、コンピュータ、電子、一般設備及び専門設備の分野に集中しており、集中的投資の特徴が顕著である。
海外投資が中国の製造業に集中することによって、中国の製造・加工業がますます世界の生産と販売の分業体制に溶け込み、そのため製品の大規模な国境を越えた流通が現れ、世界貿易チェーンの重要な一環となっている。外国資金が引き続き中国の製造業に投じられる傾向が変わらない限り、中国の輸出入貿易も引き続き高い伸びを維持する趨勢が保たれるだろう。
最後に、政府が積極的な推進策を打ち出しており、政策のプラス効果が絶えず伝わり、WTO加盟もさらに中国経済発展の空間を広げることになった。
長年、中国政府は積極的に輸出奨励の発展戦略をとっており、中央から地方まで一連の対外貿易の促進措置と政策が実施され、輸出指向型経済の発展を促してきた。中国のWTO加盟以来、その他の主要貿易国と同じ貿易のルールを実行し、他国に透明性のある、安定した貿易環境となるであろうという期待感を持たせると同時に、WTO加盟がもたらした期待収益を享受しており、例えば繊維・アバレルの輸出では、外資導入などの面で極めて大きなメリットを手にした。
「チャイナネット」 2004年12月30日
|