国務院の温家宝総理は29日、国務院常務会議を執り行い、国有商業銀行の株式制移行推進に関する問題について討論を行った。
会議では、今後進めていくべき改革点として、以下の内容が指摘された。
中国銀行と中国建設銀行の株式制移行モデル事業の各項目をさらに進める。
(1)コーポレートガバナンス(企業統治)の整備を引き続き進め、新体制の効果的運営を確保する。
(2)内部管理システムとリスク防止システムの整備を加速し、資本管理を強化し、不良資産の増加再発を防止する。
(3)問責制度の構築と改善に努め、不良資産の責任追及を強化し、経営をめぐる新たな違法行為を効果的に防止する。
(4)戦略投資家を誘致し、先進的な経営管理システムと各種の人材を導入する。
(5)人材育成を強化し、全員の資質を高める。
このほか、国有商業銀行の改革を断固として進める必要がある。社会主義市場経済の発展に必要な条件に合わせ、国有商業銀行の株式制移行と、コーポレートガバナンスと内部管理システムの改革を進める。また、現代的な金融企業制度の必要に合わせ、経営システムの転換を中心に据え、科学的管理と人材育成を強化し、銀行の市場競争力とリスク防止能力の向上に注力する。これにより、十分な自己資本比率を確保し、厳重な内部管理と安全な運営を進め、サービス品質や経済効率の高い現代的な商業銀行を作り上げる。
「人民網日本語版」 2004年12月30日
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