胡主席、社会主義民主主義の改善に3提案


 全国人民代表大会(全人代)成立50周年を迎えた15日午前、北京・人民大会堂で記念大会が開かれ、市内各界の3500人以上が集まった。胡錦濤国家主席(中国共産党総書記)は大会で主に次のように演説した。

 人民代表大会制度の堅持と改善は、われわれが社会主義民主政治を発展させ、社会主義政治文明を建設する上の重要な内容である。社会主義民主主義をさらに改善し、社会主義法制度をさらに改良し、人民の政治、経済、文化の権益を適切に守るために、次のことを指摘したい。

 第一に、人民民主主義を十分に発揚し、人民が国の主人公であることを必ず保証しなければならない。中国共産党の執政は、人民が国の主人公であることを指導、支持することであり、最大多数の人民の根本的利益を維持、実現することである。人民が法律規定によって各種の道筋と形式を通して国家事務を管理し、社会事務を管理し、経済と文化の事業を管理することを保証することである。各レベルの国家機関とその職員の権力は人民に由来し、必ず人民に奉仕するために用いられなければならず、人民大衆の監督を受け入れることを必ず自覚し、業務における欠点と誤りを絶えず改めていかなければならず、人民大衆から離反した官僚主義に断固として反対し、さまざまな腐敗現象と断固として闘うことである。

 第二に、法に基づいて国を治める基本的方策・戦略を必ず堅持しなければならない。法に基づいて国を治めるということは、人民が国の主人公であることを制度上、法律上から保証するだけでなく、党の執政地位を制度上、法律上から保証することである。法に基づいて国を治めるには、従うべき法があることが前提であり、社会全体の法律意識と法制観念を高めることが基礎である。法律制定の業務を強化し、2010年までに中国の特色ある社会主義法体系を形成し、法に基づいた行政を全面的に推し進め、行政システム改革を引き続き進め、政府機能の転換を加速させ、法制政府の建設に努めることである。

 第三に、必ず党の執政能力を強化し、党の国家事務に対する指導を改善し、党の指導水準と執政水準を高めなければならない。党の指導は主に政治、思想、組織の指導である。大局的方針を定めることを通して、法律制定の提案を行い、重要幹部の推薦は思想宣伝によって進められ、党組織と党員の役割を発揮させていく。法に基づく執政を党の国を治める政治の基本的方法とし、憲法と法律の範囲内での活動を堅持し、厳格に法に基いて処理し、国家政権をより良く運用することで国家事務を処理していく。

         「人民網日本語版」  2004年9月15日