胡主席、「民主なければ社会主義もない」


 全国人民代表大会(全人代)成立50周年を迎えた15日午前、北京・人民大会堂で記念大会が開かれ、市内各界の3500人以上が集まった。胡錦濤国家主席(中国共産党総書記)は大会で主に次のように演説した。

 すでに1940年代に、われわれの党はこう強調した。人民に政府を監督させるからこそ、政府は気を緩めてはいけない。すべての人民が責任を負うからこそ、人民の政府が終わることはあり得ない、と。われわれの党は今日、民主なければ社会主義はなく、社会主義現代化もないということをさらに主張していかなければならない。われわれは終始一貫して人民代表大会制度を堅持、改善し、中国共産党の指導による多党協力と政治協商制度を堅持、改善し、民族区域自治制度を堅持、改善し、草の根民主主義を堅持、発展していかなければならない。

 ひとつの国がどのような政治制度を実行するかは、その国の国情と性質と必ず適応するものでなければならない。中国の社会主義民主政治、すなわち中国の国情に最も適した民主政治は、中国13億人民の意志と力を結集させて共に奮闘する民主政治だ。カギを握るのは、それが、中華民族が数千年にもわたって生存し、発展してきた広大かつ肥沃な大地に根ざし、中国共産党と中国人民が民族独立と国家富強を勝ち取るために行ってきた偉大な実践を生むことだ。

 現実的発展は歴史的発展の継続だ。われわれが社会主義民主政治を発展させるには、中国の現実に立脚しなければならず、中国共産党の指導を堅持し、人民が祖国の主人公であることを堅持し、社会主義制度の特徴を堅持しなければならない。人類社会が創造してきたあらゆる文明の成果を、政治文明の有益な成果を含め、われわれは積極的に参考にしたい。しかし他国の政治体制モデルを模倣はしない。

         「人民網日本語版」  2004年9月15日