敦煌研究院の院長が、2004年の最も影響力のある人物に


40年間も敦煌を守りつづけ、世界遺産である敦煌の保護の面で傑出した業績のある敦煌研究院院長の樊錦詩さんはこのほど、「人物」雑誌により、「2004年度における中国で最も影響力のある人物」に選ばれた。

敦煌の保護作業は1944年の始動以来、何世代もの学者たちの努力によって、文化財の保護と修築作業の二つの段階を経て、現在、すでに科学的な保護の段階に入った。敦煌研究院も国内で一流の文化財保護・研究機構へと発展をとげた。

樊錦詩さんは1963年から敦煌の保護作業に身を投じ、砂漠に囲まれた町ですでに40年間も暮らしてきた。苛酷な自然環境と保護作業の大きなプレッシャーにもめげず、樊さんは、敦煌芸術への執着を胸に秘めて、保護作業に励んだ。彼女の業績とその精神は、学界で高く評価され、人々から「敦煌の娘」と称賛されている。

                          「チャイナネット」 2005年1月11日