雲南省西双版納(シーサンパンナ)タイ族自治州は近年において、タイ族文化を利用した観光産業の開発を進めている。民族料理の試食、タイ族の住居での宿泊体験、民族衣装の試着などのほか、竹でできたタイ族の伝統的家屋を休憩所として提供するなどレジャー観光向けの施策を打ち出している。タイ族の村や自然をバックにした、「企業+農家」というモデルでの観光資源開発だ。タイ族の伝統的な建築や生活習慣、客を熱くもてなす礼儀などに手を加えないことを前提に、現地のインフラ改善を支援し、現地の人々に農業科学技術を指導し、現地産業の発展を導くことが狙い。絹織物や装身具、陶器など民族工芸品の製作も同時に拡大させている。こうした保護を兼ねた開発により、観光産業を充実させ、産業を通じて現地の生活を豊かにすることを目指す。
「人民網日本語版」2005年1月12日
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