張芸謀監督の作品が、ハリウッドでブーム


昨年、中国の著名な映画監督張芸謀氏がメガホンを取った「英雄」と「LOVERS」の2本の映画があいついで北米で放映され、大好評となり、興行収入も並々ならぬものとなった。この二つの映画は、「臥虎蔵竜」が北米でヒットしたあと、再度中国映画のブームをひきおこすことになった。

「英雄」と「LOVERS」の成功の背後には、アジア経済の発展がアジア文化の西側への輸出を促し、アジアの映画もそのユニークな文化魅力と耽美的芸術性でハリウッドに新鮮な息吹をもたらしたことがあると見られている。

「英雄」は8月末から北米で全面的に放映されることになった。鮮明かつ変化に富む色彩、美しい画面、息を詰まらせるようなアクションの場面などが、北米の観客たちの目をくぎつけにし、2週間つづけて北米興行収入ランキングのトップとなった。現在までのところ、同映画の北米での興行総収入はすでに5358万ドルを突破し、外国語映画の新記録を刷新した。

ロサンゼルスの小学校教師のスーザンさんは、中国の新華社(中国の国営通信社)の取材に対し、「言葉で表現できないほど美しいです。神秘感にあふれる東方の芸術とすばらしいアクションの場面にすっかり魅了されました。この映画は中国の文化を世界に伝える窓口にもなっているのでしょう」と語った。

「LOVERS」は12月3日から北米で上映されたが、限られた範囲での上映にもかかわらず、26日までのところ、すでに273万ドルの興行収入を記録した。

ユーヨークの映画評論家のA.O.スコット氏は、この映画の二つの場面、袖で鼓をたたく場面と竹の林の中で繰り広げられる追いつ追われつの場面は、映画学院のテキストの一例として使えると、この映画を高く評価した。

                     「チャイナネット」 2005年1月13日