中国の知的所有権の保護は著しい成果を上げ


 第3回中国とアメリカとの知的所有権円卓会議は13日北京で開かれました。中国の知的所有権保護担当の呉儀副総理とアメリカのエバンズ商務相は会議の開会式に出席しました。開会式で呉儀副総理は「去年、中国は知的所有権の保護活動を強化し、著しい成果を上げた」と述べました。

 中米知的所有権円卓会議は年に一回開かれますが、今回は3回目の会議です。中国の知的所有権保護担当の呉儀副総理は会議の開会式で、会議に出席している中米両国の要人、行業協会及び企業の代表に去年の中国の知的所有権の保護活動の状況を説明しました。

 その中で中国政府はまず、知的所有権保護に参加する各部門間の調整を強化しました。中国国務院は呉儀副総理を組長とする商務省や国家知的所有権保護局、最高人民裁判所など12の部門の責任者からなる国家知的所有権保護活動グループを設立し、知的所有権の保護活動を全面的に展開しました。

 これについて呉儀副総理は「知的所有権保護グループは全国の知的所有権の保護活動の指導と統一管理と調整の責任を担っている。中国では、すでに部門をまたぐ知的所有権司法調整メカニズムが確立され、この面の活動の連係と協調が強化された」と述べました。

 現在、中国の各省、自治区、直轄市でも、協調しながら、知的所有権保護活動グループを設立し、全国統一した指導と地方政府の活動枠組内で、日常的な知的所有権の保護とそれのついての司法活動を行っています。

 知的所有権の保護を一段と強化させるために、中国は2004年の9月からの一年間に、全国で知的所有権の保護について、専門的な活動を展開し、商標権と著作権の侵犯の取締りを重点にしました。

 大まかな統計によりますと、専門的な活動が始まる最初の2ヶ月間に、中国の公安機関は1000余りの事件を取り調べ、事件として立件された金額は約5億5000万元に達しました。

 去年末まで、中国最高人民裁判所と最高人民検察院は知的所有権についての刑事裁判条件を厳しくする司法解釈を公布しました。これについて呉儀副総理は「知的所有権刑事の責任についての司法解釈は中国司法機関の知的所有権保護の強化におけるもう一つの重要な手段だ。これは、知的所有権への侵犯をより効果的に取締り、市場経済の秩序を維持し、中国の知的所有権の保護レベルを絶えず向させるために強固な基盤を築き上げた」と述べました。

 呉儀副総理は最後に「中国の知的所有権の保護は著しい成果を収めたが、依然として、多くの問題が存在している。このため、中国は引き続き効果的な措置を講じて、知的所有権の保護活動を促進していく。中国は関係国の政府と企業が中国の知的所有権の保護に対する意見と提案を非常に重視しており、様々なルートとメカニズムを通じて各関係先との交流と意志の疎通を行なうつもりだ」と述べました。

                            「CRI」より 2005/01/14