中国商務部によると、2004年の中国のハイテク製品輸出入貿易は2年間連続高成長の勢いを保ち、年間輸出入総額は3269.7億ドルで、前年同期比43.8%増となり、そのうち輸入総額は1614.3億ドル、輸出総額は1655.4億ドルで、それぞれ35.3%増、50.2%増となった。ハイテク製品はすでに中国の輸出入貿易の伸びを牽引する重要な要素となっている。
2004年のハイテク製品の輸出入には、4つの新しい特徴が見られる。
1、ハイテク製品の輸出入額は1000億ドル近く増え、なかでも輸出増加額は中国輸出増加額全体の三分の一を占めている。
2004年のハイテク製品輸出入額は973億ドル増え、初めて3000億ドルの大台を突破した。2003年の輸出額の425億ドル増に続き、2004年は輸出額552億ドル増となり、輸出増加額は中国輸出増加額全体の35.5%を占めるものとなり、中国の輸出総額を13%増加させる牽引的役割を果たした。ハイテク製品輸出額の中国の輸出額に占める割合は27.9%に達し、2003年4.4%増に続いて、2.7%増を達成した。
2、輸出ハイテク製品の競争力が次第に向上し、輸出入貿易で初めて黒字となった。
輸出税金還付の新政策がハイテク製品輸出を加速する役割を果たし、100億ドルを上回るハイテク製品の種類が絶えず増えている。2004年のハイテク製品輸出額の増加幅は15%を上回り、初めて41.1億ドルの貿易黒字となった。
3、輸出対象市場はアメリカ、ヨーロッパに集中し、これらの市場に対する貿易黒字が大幅に増えた。
4、ハイテク製品の主要な輸出入地では、長江デルタの輸出入額が初めて珠江デルタを上回り、科学技術による貿易振興政策を実施している重点都市はハイテク製品輸出の主力へと成長を遂げている。
専門家の分析によると、中国のハイテク製品の輸出入が急速な伸びを保っていることは、世界経済と貿易が安定的に回復し、国際市場のハイテク製品へのニーズが絶えず拡大している要因ともかかわりがある。
世界のIT産業の中国へのシフトの加速が、国内のハイテク産業の発展を促している。中国のWTO(世界貿易機関)加盟3年以来、WTO加盟がもたらしたプラスの効果が次第に顕在化している。各部門、各地域は中国政府の「よりいっそう科学技術に頼って貿易を振興する戦略に関するいくつかの意見」を積極的に実施し、ハイテク製品輸出のためにプラスとなる環境がつくり出した。
「チャイナネット」 2005年1月17日
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