メキシコを訪問中の曾慶紅国家副主席は24日、メキシコシティーで中国・メキシコ企業家第14回会議に出席した際、「中国とメキシコが経済貿易協力の新たな局面を共に切り開く」をテーマとするスピーチを行った。曾慶紅国家副主席はスピーチの中で、中国とメキシコの企業家が相互交流を強め、深く研究し合い、両国の経済貿易協力の更なる発展にいいアイディアを提供していくよう期待した。
曾慶紅国家副主席はスピーチで過去の1年間の中国とメキシコ経済貿易関係の発展を振り返った。曾慶紅国家副主席はその際、「過去の1年間に、両国政府の共同の努力の下で、中国とメキシコの経済貿易協力は新たな発展の勢いを見せている。協力分野は絶えず増え、両国間貿易は急成長を遂げ、投資規模も日増しに拡大している。メキシコはすでに中国のラテンアメリカ地域での二番目の貿易パートナーと主要な投資相手国の一つになっている」と評価した。
その後、曾慶紅国家副主席は会議の出席者に中国とメキシコ経済貿易協力の具体的な成果を紹介した。中でも、両国の経済貿易総額は前年比44%増の70億ドルを突破したことや、メキシコで中国の投資額はおよそ2億ドルに達しているなどがあった。曾慶紅国家副主席は更に、「中国側は両国の経済貿易関係が遂げた積極的な進展に満足しており、その発展の見通しに非常に自信を持っている」との姿勢を示した。
曾慶紅国家副主席は「経済貿易関係は両国関係の重要な構成部分であり、相互信頼、平等互恵、共同発展を基礎に確立された経済貿易協力は、両国の長期的安定で、健全な発展にプラスである。中国とメキシコが経済貿易協力を更に強めることについては非常に明るい見通しがある」と指摘した。曾慶紅国家副主席は、更に、「第一に、中国はメキシコの戦略的なパートナーであり、お互いに信頼できるいい友人である。両国間の良好な政治面での相互信頼関係は経済貿易協力の強化にプラスとなる。次に、両国はいずれも経済が急成長な発展段階にあり、技術や投資、資源、製品などの分野でお互いに長所を取り上げ、短所を補い、ウィンウィンを実現することができる。そして、第三に、中国とメキシコ政府はいずれも両国間関係の発展を重要視しており、両国の企業界も互恵協力を強め、世界的チャレンジに共に対応していくことを願っている」と強調した。
そして、曾慶紅国家副主席は中国経済の発展状況を紹介した。曾慶紅国家副主席はその際、「中国の経済は引き続き急成長の良好な勢いを保っており、各分野の事業は大きく発展し、安定した経済発展の基盤は更に固められた」と述べた。
曾慶紅国家副主席は会議に出席した企業家たちに、「中国の改革解放と経済の発展は中国人民に確かな利益をもたらしただけでなく、メキシコを含む世界各国にビジネスチャンスを提供している。会議に出席しているみなさんは手を携えて、両国経済貿易協力の新しい局面を共に切り開いていこう」と期待を述べた。
「CRI」より 2005年1月26日
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