中国は依然として高い貿易伸び率を維持しており、その伸び率は中国の経済成長率より高いものとなっているが、中長期的に見れば、中国の輸出の伸び率は緩やかなものになろう。国務院研究室の江小涓副主任は、先般、北京で開催された第3回中国輸出入企業年次総会の席で上述の見方を明らかにした。
過去20年間に、中国の貿易は急速な伸びを示してきたが、今後20年間に引き続き高い伸びの勢いを保てるかどうかについて、江小涓副主任は以下のように述べた。
1、中国は依然として比較的高い貿易伸び率を維持する。
2、中長期的に見れば、中国の輸出の伸び率は緩やかなものとなる。
3、中国の貿易の長所を充分に生かし、国際貿易摩擦を緩和すべきである。
4、開放的かつ公平的な貿易投資システムの形成を積極的に推進し、共有のメカニズムの形成を目指す。
5、貿易構造を最適化させ、輸出品の付加価値を高める。
江小涓副主任はさらに、中国の輸出が比較的高い伸び率を維持できるプラスの条件として、労働力コストが低いこと、中国は世界最大の市場であること、初級製品からハイテク製品までのすべての製品において、競争力のある人的資源を有していること、中国には比較的良好な国内のセット化能力と科学技術能力を持っていること及び経済のグローバル化が中国にチャンスをもたらしていることなどがあると分析している。
江小涓副主任の発言に先立ち、中国商務部の于広洲副部長は、年内に『独占禁止法』が公布できるよう努めているが、具体的なタイムスケジュールはまだないと語った。于広洲副部長によると、中国は対外貿易の管理方式を変えようとしており、『独占禁止法』の登場はさらに輸出入貿易において良好な秩序を形成することにプラスとなる。商務部は『独占禁止法』の審議がスムースに進むよう全国人民代表大会常務委員会及び国務院法制弁公室と積極的に協力しあって、『独占禁止法』ができるだけ早く公布されるよう努めている。
「チャイナネット」 2005年1月28日
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