関係部門によると、2004年の中国の金属加工工作機械の総売上高は80億ドルを上回り、そのうち輸入は50億ドルを超え、名実ともに世界の工作機械の輸入大国、消費大国となった。
工作機械・工具産業の昨年第3四半期までの販売収入から見ると、中国の工作機械市場の需要は根強く、その上潜在力も極めて大きい。昨年第3四半期までの販売収入は243.3億元となり、前年同期比42.5%増となった。データの分析では、現在、中国の工作機械消費は200数億元の貿易赤字と供給不足となっており、これは中国の工作機械産業にはまたかなり大きな成長の可能性があることを示している。今後3〜5年以内に、中国の工作機械産業の生産総額は年平均15%近くの高い伸びを維持すると予測されている。
業界筋によると、中国の工作機械産業は需要の増加と同時に、競争も激化している。主に2つの特徴が見られる。
1、国内市場における国際競争が激化
競争の焦点は製品の品質、価格とサービスであり、主要競争相手は海外企業と国内の外国側全額出資の外資系企業である。
2004年の第3四半期までだけでも、中国の工作機械・工具の輸入総額は62.4億ドルに達し、前年比46.6%増となった。そのうちデジタル制御金属加工工作機械の輸入台数は27381台、金額は29.9億ドルに達し、前年同期比それぞれ24.2%と53.5%増となった。輸入総額の増加幅は輸入台数の増加幅を大きく上回り、輸入デジタル制御類製品のレベルが向上したことが見て取れる。
2、国内同業間の競争が熾烈化
国内同業間の競争の焦点は、規模とスピードであり、とりわけいくつかの工作機械グループ間の競争となっている。2004の国内の工作機械・工具産業の工業生産総額と製品販売収入はともに1000億元の大台を突破する見通しで、伸び率は30%に達し、デジタル制御工作機械の生産量は5万台を突破する見込みで、伸び率は50%以上になると見られている。
業界筋は、中国の工作機械市場の旺盛な需要を前に、各工作機械メーカーはさまざまな対策を練って市場の挑戦に積極的に対応すべきである、としている。
経営パターン、製品構成、研究開発能力及び管理レベルなどの面で、全面的に生まれ変わるほどの変化が求められており、企業のグレードアップを図り、独自の知的所有権を持つハイレベルのデジタル制御システムを研究・開発し、経済規模拡大のペースをいっそう速めるとともに、グローバル化経営を実現すべきであるとしている。
「チャイナネット」 2005年2月2日
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