中国では、バーコード技術が絶えず強化、改善されていると同時に、製品電子コード技術と無線周波技術などの新技術の登場及びこれらの技術が応用されることによって、中国の自動識別産業の既存の産業チェーンが短く、技術の整合が充分に行われておらず、マーケットの規模が小さいなどの状況が変えられることになる。中国の自動識別産業が現在、急速発展の時期にさしかかっている。

　10数年の発展を経て、中国の自動識別産業がすでに一定の規模を持つに至っている。なかでも、バーコード技術は非常に成熟した自動識別技術で、すでにさまざまな分野において広い範囲で応用されている。昨年末までに、中国のバーコードシステム加盟メンバーはすでに10数万に達し、バーコードが利用されている製品品目は100万種類を上回った。

　統計データでは、バーコード技術のマーケットの規模は毎年35％のスピードで急速に伸びており、すでに世界で伸びが最も速い国となっている。

　伝えられるところによると、製品電子コード技術は、近年現れた物流情報及び物流管理分野の新技術である。それは自動識別分野において、インターネットを利用した無線周波技術のに対する新たな応用である。製品電子コード技術はバーコード技術より際立った優位性を持っているため、製品電子コード技術の普及は中国の自動識別産業の発展にとって戦略的意義を持つものとなっている。現在、中国はこの分野でまだ歩み出したばかりで、成熟した産業チェーンがまだ形成していない。

　中国製品コードセンターの張成海常務副主任は、製品電子コード技術は、将来的には、サプライチェーン分野での応用が爆発的に伸びると見ている。同時に、その他の分野で、例えば車輌管理、帳票管理、警備管理などの分野での応用も大幅に伸びるとしている。

　専門家たちは、製品電子コード技術市場の欧米先進諸国での急速な発展は、中国が当該技術を導入、応用する面で、一定の手本としての役割を果たすことが可能である。しかし、先進諸国がそれをもって発展途上国に対して新たな貿易障壁を設ける可能性もあり、社会各界の人々が注目すべき問題であると指摘している。

「チャイナネット」　2005年2月4日