春節は中国の伝統的な祝日の中で最も重要視されている祝日であり、その過ごし方にも数々の伝統的な習俗がある。しかし現在、人々のライフスタイルの変化とともに、春節の過し方にも幾分の新味が現れており、これは時代の変化を表すものといえる。
おおみそかの「年越しの食事」、レストランの人気が急上昇
一家団欒で「年越しの食事」をしながらテレビの文芸夕べの番組を楽しむということが、大晦日の一般的な過し方であるが、現在、一家団欒の場を自宅からレストランへと移す家庭がますます増えている。北京の飲食業界によると、元旦が過ぎると、にわかにレストランに「年越し食事」の予約が次々と舞い込んできたという。
伝統的な習俗が深く根ざしている農村部でも、変化のきざしが
北京近郊の農村部でも、春節の過し方に徐々に変化が見られるようになった。親類や友たちに贈る新年のプレゼントは、これまでのお酒、たばこ、お菓子のセットといったものから、工芸品や新鮮な果物へと変わっている。爆竹を鳴らす、縁日の市にいくなどの伝統的な祝い方のほかに、スキー、観光、上京して公演を楽しむということなども、農民の春節の過し方の一つとなっている。また、民宿を経営している農民たちは、本場の春節の雰囲気を体験しようと押しかける外国人の受け入れに大わらわである。切り紙を窓に貼ったり、提灯を庭に飾ったり、爆竹を鳴らしたり、地方芝居とか京劇とかを楽しんだりして、外国人は興味津々たる気持ちで中国人と一緒に春節を祝うようになっている。
春節の「旬のもの」といわれる年画も、多様化と高級化の傾向
千年以上の歴史がある年画は、中国の春節では代表的な吉祥の願いこめたもの。これまでの年画はすべて紙に刷り込まれたものであったが、今では、刺繍、石刻、扇子絵なども年画の一種となり、また、宝石、金を嵌めたデラックスな年画も市場に出回っているのである。
「チャイナネット」 2005年1月7日
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