多くの専門家や経済学者は、中央政府が地域経済発展政策への支持を強化しているのに伴い、長江デルタ、珠江デルタ、環渤海経済圏が相次いで飛躍を遂げ、この三大地区が全国の経済発展における最も力強い地域になっていると考えている。
国家統計局の概算統計によると、長江デルタ、珠江デルタ、環渤海経済圏は19の省・直轄市・自治区にまたがり、生産総額は全国の60%以上を占め、外資導入は全国の70%以上を占めている。経済的波及効果が強まるに従い、これらの地域は周辺のより多くの未発達地域を吸収していくことで、さらに広大な経済的後背地を抱え、大きな発展の潜在能力を有している。
国務院発展研究センターの馮傑博士は「20年以上の改革開放を経て、中国の経済発展はすでに明らかな地域化の傾向を現している。最も早くに躍進した長江デルタ、珠江デルタは、中国の南部、さらには全国の経済をリードしていく非常に重要な役割を果たしてきた。近年になって新たに発展した環渤海経済圏も、いまだかつてない経済的活力を著しく見せている。これらの地区はいずれも地域、人材、資源などで優位な点を持っており、それらは周囲に経済発展をもたらし、波及させることができるだろう」と指摘した。
経済学者の許為平氏らは「国の長江デルタ、珠江デルタ、環渤海経済圏に対する政策支持の力は現在いまだかつてなく強い。遅れて躍進した環渤海経済圏が早期に環渤海地区における国際的経済協力システムを築き、地区内のインフラ一体化整備を加速度的に進め、資源の共同開発と合理的利用を進めることで、地区内の各省・自治区・直轄市の持続的発展を可能、実現するだろう」と考えている。
「人民網日本語版」 2005年2月17日
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