ある市場調査レポートによると、中国のインターネット情報検索はすでにサーチエンジン主導の時代に入ったといっても過言ではない段階に入っている。2004年の中国のインターネット・ユーザーの中でサーチエンジンを利用したユーザーの比率はすでに80%を上回り、サーチエンジンは7割の中国のインターネット・ユーザーがインターネット上情報検索時に最も愛用するツールとなった。
インターネット専門マーケットリサーチ会社である「艾瑞市場諮訊」(iResearch)の調査レポートによると、昨年の中国のサーチエンジンの絶対的なユーザー数は8000万人を上回り、1日あたりの検索件数は1.88億件に達し、ユーザ一一人当たりの平均利用回数は2.3回となっている。
サーチエンジンに次いで、24.6%の中国のインターネット・ユーザーは「熟知しているウェブサイトを訪問する」ことを自分たちの主要な情報検索方法としており、「ウェブサイトの相互リンクを利用する」及び「気の向くままにウェブサイト・ホームページにサーフィンする」ことで情報を入手する人がそれぞれわずか2.3%、2.4%に過ぎなかった。調査対象となったインターネット・ユーザーからのフィードバックを見ると、インターネット・ユーザーがサーチエンジンを選ぶ最大の理由は「利用時の利便性」(83%)で、その他の理由は「スピーディーである」(73%)、
「情報の更新が速い」(43%)及び「検索結果が正確である」(35%)となっている。以上の理由の分布情況から見ると、サーチエンジン・ユーザーは情報検索時に最も重視しているのは利便性であり、最後は正確性である。
このような規模に達したインターネット・ユーザーをベースとして、昨年の中国のサーチエンジンの市場規模は12億元に達し、年間伸び率は74%となった。今後3年間の伸び率が年平均70%以上を維持すると予測されている。2007年までに中国のサーチエンジンの市場規模は53.5億元に達する可能性があると見られている。
昨年の中国のサーチエンジン・ユーザーの最もよく利用したサーチエンジンのランキングでは、中国大陸のサーチエンジンの「百度」が45%のシェアでトップを占め、その次はグーグル(同30%)が続き、その後に「ヤフー」と「一捜」(同9.4%)で、「捜狐」、「網易」と「新浪」など国内の三大ポータルサイトはすべて約3%のシェアであった。
専門家たちの予測では、競争参入の障壁から見ると、技術主導型のサーチエンジン市場参入障壁が高く、その上市場の構造が一応安定しているため、国内の中・小サーチエンジン・メーカーの参入は難しい。すでに国内の相当のマーケットシェアを占めているグーグルは2005年に本格的に中国市場に進出し、今後2年間の中国市場における国内外の主要なサーチエンジン・キャリア間ではさらに熾烈な競争が繰り広げられることになる。
「艾瑞市場諮訊」のコンサルティング・レポートによると、今後2年間にサーチエンジンを利用する中国のインターネット・ユーザーは安定的に伸び続ける趨勢が維持され、ユーザーのサーチエンジンへの認知度と利用頻度は引き続き速いスピードで伸びており、ユーザーの1日あたりの利用件数は年間50%近くの伸び率で推移し、2007年までに中国のサーチエンジンの絶対的なユーザー数は1.9億人に達する見通しである。
「チャイナネット」 2005年2月18日
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