海南省、高温、旱ばつに見舞われる


今年の2月上旬までに、海南省は長年来稀である旱ばつに見舞われ、省全域の耕地面積の43.34%が被害を受け、29.16万の人口、11.28万頭の家畜の飲用水が困難に見舞われている。

省全域の18の県と市は程度の差こそあれ、旱ばつに見舞われている。そのうち東部地区の文昌、万寧、陵水、屯昌などの県の旱ばつはとくに深刻である。昨年12月以来、大部分の地域の降雨量は平年より20〜90%少なかった。西部と西南部は雨がほとんど降らなかった。

降雨が少ないため、2月上旬までに海南省のダムの貯水量は平常の容量のわずか35.71%となり、文昌、万寧、陵水、屯昌などの県の貯水量は30%にさえ達していない。海南省気象台の発表によると、島の西部では35〜37℃の高温を記録し、今年に入って以来の最高気温である。これと対照的なのは中国北部の著名都市ハルビンの日中最高気温は−10℃で、南北の気温差は50度近くに達している。

気象観測によると、2月16日午後14時の時点で、海南島北部、西部地域の気温はいずれも35℃以上で、澄邁県では36.8℃、海口市では35.3℃となった。これらのデータは気象記録があって以来、第2の高温年であることを示している。澄邁県の2月の最高気温は1979年に38.3℃を記録したことがある。

農業関係の専門家は高温と強風で水分の蒸発量が増大するため、作物が必要とする水を確保することがさらに重要になっていると指摘している。

                       「チャイナネット」 2005/02/18