中国側、日米安全保障協議委員会が台湾問題などを
共同声明の内容に盛り込むことに厳重な関心を寄せ


中国外交部の孔泉スポークスマンは20日北京で、「中国側は、日米安全保障協議委員会が中国の主権に関わる台湾問題などを共同声明の内容に盛り込むことに厳重な関心を寄せている」と表明した。

報道によると、19日ワシントンで開かれた日米安全保障協議委員会は、共同声明を発表し、対話による台湾海峡関連の問題の平和的解決や中国の軍事分野透明性の向上を促すことをアジア太平洋地区における日米の「共通戦略目標」に盛り込んでいる。

孔泉スポークスマンは、記者の要求に応じてコメントを発表し、「日米軍事同盟は冷戦時代の特殊な歴史条件の下で形成された両国間の按配で、両国間の範囲を越えてはならない。日米安全保障協議委員会の共同声明は中国の国家主権や領土保全、国家の安全に関わる台湾問題を声明の内容に盛り込むことに中国政府と人民は断固反対する。中国側は、日米両国がこの地区のその他の国々の利益や配慮を十分に考慮し、この地区全体の平和と安定に有益な事を多く運び、実際的な行動で台湾問題での約束を守るよう希望している」と述べた。

孔泉スポークスマンは更に、「中国は独立自主の平和的な外交政策を取り、防御的な防衛政策を実行し、終始一貫平和発展の道を歩んでいる。中国は世界の平和を擁護し、共同発展を促す積極的な力である。如何なる人であろうと、中国が国の安全と領土保全のために進めている国防建設に口を挟むことは、いずれも理不尽なものである」と示している。

                           CRIより 2005年1月21日