外交部の孔泉報道官は24日の記者会見で、朝鮮が2月10日に6カ国協議を「無期限中断」するとの声明を発表したことについて「朝鮮は6カ国協議のドアを閉めていない」との考えを示した。記者との一問一答は次のとおり。
――朝鮮は約2週間前に「2・10声明」を発表したが、中国は当時、この声明を理解するには時間が必要だと表明した。中国は今どんな結論を出したのか。現在の情勢は中国の6カ国協議における努力が失敗したことを意味するのか。
朝鮮が2月10日に発表した声明についてだが、われわれは彼らが6カ国協議のドアを閉めてはいないと考えている。中国共産党中央対外連絡部の王家瑞部長が訪朝した時、朝鮮の指導者は朝鮮がこれまで6カ国協議に反対したことはなく、6カ国協議から離脱することもないと非常に明確に表明した。だから現在必要なのは、各国が誠意と柔軟性を示し、6カ国協議再開に向けて共に努力することだ。
今、困難に直面していることが、中国側の一貫した努力の失敗を意味するのかと尋ねられたが、私はもちろんそうは思わない。考えてもみてほしい。2年以上にわたって、朝鮮半島の核問題は、あの鋭い対立から中米朝3カ国協議まで、さらにその後の6カ国協議に至り、これまで3回の6カ国協議を通して各国の共通認識が蓄積され、解決すべき問題が明確となった。必ず行わなければならない措置と必ず経なければならない過程について、深く踏み込んで意見を交換した。
こうした成果は容易なことではない。われわれ各国はさらに慎重に、共に努力しようとすることによって、6カ国協議のシステムを堅持し、外交的方法で朝鮮半島核問題を適切に解決するべきだ。朝鮮半島の安定維持は、この地域に関係する各国に寄与するだけでなく、世界の平和と安定に寄与する。
「人民網日本語版」 2005年2月25日
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