杭州に初の国家湿地公園


先ごろ、国家林業局が浙江省杭州市西渓湿地を初の国家湿地公園として認可した。現時点では、西渓は全国大中都市唯一の都市湿地で、杭州市最大の湿地でもある。この湿地は水資源が豊富で、河道は100余q、池塘が1万余ヵ所もある。水生動植物資源の保存もよく、170余種の草本植物、百余種の鳥類、魚類が見られる。農耕文化、漁業文化、民俗文化など文化的蓄積も豊かである。2002年7月、杭州市は関係機関の専門家を招聘して西渓国家湿地に対するデザイン計画を開始した。昨年11月、浙江省林業庁は国家林業局に《杭州西渓国家湿地公園申請要求に関する指示要請》を提出し、その後、国家林業局は専門家を組織して実地視察を実施した。今年2月1日、国家林業局は要請に対する指示を出し、杭州西渓国家湿地公園テストポイント業務の展開を認可した。

杭州西渓国家湿地公園は区域生態環境の保護、湿地公園の水質改善、生物の多様性の保護を基本とすると共に、秀麗な湿地の自然と豊かな史的人文を回復するものである。このため、杭州市政府は、「生態優先、最小関与、原態復旧、文化重視、人が基本、持続可能な発展」という西渓湿地保護6原則を打ち出し、わが国の湿地公園建設の道を模索している。その10q2の湿地面積の中の2.7q2弱を生態養育区としている。その他の特定区域には、民俗文化展示区、秋雪庵湿地文化区、曲水庵湿地景観区、湿地自然景観区がある。西渓湿地資源の保護を強化するため、杭州市は《西渓湿地保護管理条例》を今年の立法調査研究課題に組み入れている。

国家林業局野生動植物保護司の責任者は、「西渓国家湿地公園の建設を通して、国家湿地公園建設の経験を模索しなければならない。西渓湿地が国家湿地公園のモデルとなり、全国の湿地公園建設に経験と方向を提供できることを期待している」と述べた。

                      「チャイナネット」 2005/03/01