重慶市経済委員会がこのほど発表した『重慶天然ガス化学工業投資促進レポート』の中で、第11次5カ年計画期に重慶市は天然ガス化学工業に総額430億元を投じて、10〜20年間を費やして、世界レベルの天然ガス化学工業基地を作り上げる計画を立てていることを明らかにした。
同『レポート』は、重慶市の将来の発展目標は全国の重要天然ガス化学工業基地とファイン・ケミカル基地を作り上げることを中心とし、「長寿天然ガス化学工業」、「?陵化学肥料」と「万州塩化学工業」の三大化学工業パークを築き上ることにある、としている。そして10〜20年間を費やして、この三大化学工業パークを世界レベルの天然ガス化学工業基地に仕立て上げることになっている。
全般的な計画・目標を2段階に分けて実施することとなっており、第1段階は、2010年までに中期目標を達成し、第2段階は、2011年〜2020年まで長期目標を達成することになっている。三大パークの売上高は2010年に200億元になり、2020年に600億〜800億元になる。第11次5カ年計画期に、重慶市は当面100以上の重要工業プロジェクトの実施を計画しており、投資総額は2300億元にのぼり、そのうち資源加工業の投資総額は1230億元で、天然ガス化学工業が約35%を占め、430億元に達する。
重慶市が計画している長寿天然ガス化学工業パークは、長寿地区の既存の四川ビニロン工場、長寿化学工業本工場、四川燃料化学工業本工場、長風化学工場、川慶化学工場など大規模な化学工業企業をベースに、長寿天然ガス化学工業グループ会社を創設し、天然ガス化学工業とメチルアルコール、酢酸、補助剤のシリーズ製品などを重点的に発展する。2005年末までに同工業パークの年間生産総額は60億元に達すると予測されている。
同『レポート』は重慶市の天然ガス生産量に対して、非常に楽観視しており、2010年までに天然ガス生産量は100億立方メートルに達すると予測している。ただ、現在重慶市の天然ガス供給には、毎日25万立方メートル、年間で1億立方メートル近くの不足が見られ、計画中のプロジェクトが期限どおりに完成すれば、重慶市の天然ガスの需要にはかつてない伸びが見られる、とされている。
「チャイナネット」 2005年3月3日
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