上海リニアは今 商業化の成果と課題(経済視点)(1)


上海市浦東新区にある上海地下鉄2号線の龍陽路駅は、全長30キロのリニアモーターカー線始発駅でもあり、浦東国際空港と直結している。

ある午後、リニアに乗車してみた。筆者を乗せたリニアは午後2時15分、定刻通り出発。車両のドア上方の電子掲示板に表示された走行速度の数字はみるみる上昇し、3分後には最高速度の時速430キロを表示。最高速度のまま約50秒走行した後、リニアはスピードを落としはじめ、3分後、リニアは穏やかに停車した。駅から空港へは直接つながる連絡通路があった。

上海リニアの開通から現在まで、のべ131万キロの無事故運転を達成している。乗客数はのべ255万人。列車の安全運行に影響する問題は全く起こっていない。乗客は観光客が多いものの、交通手段としての利用も徐々に増えている。

現在、上海リニアの各部門はすべて中国人が運営しており、わずか60数人の中国技術チームが、世界初の商業リニア路線を秩序正しく管理している。

                     「人民網日本語版」 2005年3月2日