中国青少年研究センターの課題研究チームはこのほど、若者文化や注目の問題を扱う観察研究をまとめた「中国青少年の流行文化現象に関する分析報告」を発表した。この活動は2004年後半に始まり、文献研究の手法を中心に進められている。「中国青年報」が伝えた。
同報告によると、中国の若者の好みや消費スタイル、参加する文化活動は多様化しつつあり、階層化や細分化が進む傾向が目立っている。
階層化とは、人々の資産や社会的地位、学歴、職業、文化水準、社会的評価などの一つまたは複数の基準に合わせて分化することであり、階層ごとの特徴を持ち、社会というピラミッドを輪切りにするものだ。細分化は大衆化と対立する概念で、階層の区別とは関係なく、共通の関心、趣味、性質に基づいて小さなグループを構成することを指す。
今回の研究が行われた背景には、さまざまな若者文化グループが次々と生まれている現実がある。
▽若者文化の階層化、細分化を示す特徴的なグループ
「小私」グループ:「私」は「個人」の意。栄養管理のための専属栄養士、スキンケアのための専属エステティシャン、心身の不調をケアする専属医師を利用するグループを指す。
「快閃暴走族」グループ:インターネットによる呼びかけで見知らぬ人々を指定時間・指定場所に集め、一斉に奇妙な動作を行ったあと、散会する。
「ウェブブログ」グループ:自分の個人的な思いや生活体験を日記形式で自分のウェブサイトに発表することを好む人々。
「人民網日本語版」2005年3月9日
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