在中国日本大使館、国際交流基金北京事務所、裏千家は17日、国際交流基金北京事務所で、茶道裏千家千玄室大宗匠の北京訪問の機会に、茶道講演会・茶道デモンストレーションを共催した。茶道・裏千家の歴史、中国で日本の茶道の広めることについての説明がおこなわれ、さらに両国の若者に対して茶道を通して両国の交流を深めることへの期待を表明した。
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茶碗について説明する千玄室先生
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裏千家十五代家元である千玄室氏の豊かな人生経験と学識に裏打ちされた「もてなしのこころ」と「平和のこころ」は世界的範囲でもよく知られている。講演会の席で、千玄室氏はご先祖の千利休が確立した「和・敬・清・寂」の茶道の精神をもとに、「一杯からピースフルネスを」という主張を掲げた。「茶道を通じて、日中両国国民の理解を深め、世界平和と日本文化の向上に尽力したい」と語った。講演の後、裏千家によって、来場者に呈茶が行われた。
その後、千玄室氏は来場した記者のインタビューを受けた。中国で茶道の広め、茶道と中国の「お茶の道」との関連と違い、茶道と経済の関係などについて、質問に答えた。
当面、裏千家は中国の北京、上海、天津の三都市で支部を開設し、北京大学、北京外国語大学、北京日本学研究センターで茶室、天津商科大学には裏千家茶道短期大学が設けられている。当面、中国で茶道に興味を持つ人が次第に増えており、東北地区などからも茶室開設の要請が寄せられている。
中国対外文化交流協会の劉徳有常務副会長、阿南惟茂大使夫人もこの講演会に出席した。
「チャイナネット」 2005/03/18
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