「2020年にGDP4倍」の目標、前倒し実現の可能性

 

国務院発展研究センターの孫暁郁副主任は20日、「中国発展ハイレベルフォーラム」の2005年度年次総会に出席した。孫副主任は発言の中で、中国経済が今後5年間にわたり8%前後の成長を維持し、国内総生産(GDP)を2000年の4倍とする目標が予定の2020年より前に達成されるとする同センターの研究結果を明らかにした。

孫副主任はさらに、次のように語った。

中国の発展は他の発展途上国に多くの機会をもたらしている。中国は2004年に5600億ドル相当の貨物を輸入したが、半分近くは発展途上国からの輸入だ。中国は大量の未加工品を輸入しており、農産物・鉱産物の輸出を中心とする発展途上国に利益をもたらしている。中国の輸入品の80%は製品で、発展途上国にとって、中国は電子部品などの主要輸入国の一つになっている。

中国は東アジアにおける経済協力を積極的に提唱し、協力・利益共有志向の政策を実施し、周辺国、特に発展途上国に確かな実益をもたらしてきた。

中国は積極的に海外からの直接投資を受け入れると同時に、実力ある企業による海外投資も奨励している。政府統計によると、中国の海外投資は2004年末までに累計370億ドルに達し、その大部分は発展途上国を投資先としている。

                       「人民網日本語版」2005年3月21日