曽培炎副総理は20日、北京で開催された「中国発展ハイレベルフォーラム」2005年度年次総会の開幕式に出席し、中国の経済成長について次のようにスピーチした。
中国経済は現在、成長の上昇期にある。発展を推進する市場の力が明らかに強まり、自力成長のメカニズムが形成され始め、投資・消費の連動作用が顕在化しつつある。中国は今年、マクロコントロールを強化・改善し、穏健な財政・通貨政策を実施し、固定資産投資を抑制し、消費需要を積極的に拡大し、物価の基本的安定を維持していく。
経済のグローバル化加速に伴い、中国経済と世界経済の連係が日増しに緊密化している。われわれは対外開放を一層進め、さらに広い範囲・分野、高いレベルで、国際協力と国際競争に参加していく。
(1)投資協力を積極的に推進
引き続き外資導入の質を高め、外資によるハイテク産業・現代的サービス業・先進的製造業・現代農業・環境産業への投資、国有企業再編への参加を奨励する。海外進出戦略を積極的に実施し、条件を満たす企業による対外投資と海外経営を奨励する。
(2)技術協力を大々的に展開
より積極的に海外の先進技術や管理経験を導入し、その消化と吸収に力を入れ、国内産業構造の改善を促す。知的財産権の保護をさらに強化し、人類の知的活動の成果を共同で保護する。
(3)貿易協力を引き続き拡大
貿易成長モデルの転換を加速し、自主開発の独自ブランド製品やサービスの輸出をサポートし、従来型輸出製品の質やランクを高める。国内市場が必要とする農製品・工業製品・エネルギー・原材料・重要設備の輸入を、秩序ある形で進める。
(4)環境分野での国際協力を強化
海外の進んだ事例を参考に、クリーン生産を奨励し、循環型経済の発展に力を入れ、節約型社会を全面的に構築することで、低資源消費・低環境汚染という新たな工業化路線に向けて努力する。人類の生存環境の保護と、持続可能な発展の実現のため、新たな貢献を果たす。
「人民網日本語版」2005年3月21日
|