外交部の李肇星部長は21日、中国を訪問中のライス米国務長官と会談した。
李部長は、「中米関係の発展の方向性はすでに十分に明らかだ。双方は両国の要人が得た共通認識を積極的に実行し、双方向・利益共有を前提とした各分野の交流・協力を強化し、関連の問題を適切に処理し、両国の関係が向こう4年間で健全かつ安定的に発展するための基礎を作る必要がある」と述べた。
ライス国務長官は、「米中両国は多数の重要な問題で共通認識に達する一方、意見の相違も存在する。米国は中国とハイレベル間のコンタクトを維持し、相互尊重の原則で相違点を処理し、二国間協力をたえず強化していきたい」と述べた。
李部長は「台湾問題は依然として中米関係が直面する最大の試練だ。この問題が適切に処理されるかどうかが、中米関係の順調な発展に直接関係する。台湾海峡の現在の情勢は、依然として複雑で敏感だ。『台湾独立』を掲げる勢力に対する反対・抑制、台湾海峡の平和・安定の保護は、中米両国の共通の利益に合致する。米国が、『一つの中国』政策の堅持、中米による3つの共同コミュニケの順守、『台湾独立』への反対などの約束を実際の行動で実行し、台湾海峡の緊張状態を激化させるおそれのあるいかなる言動も避けるよう望む」と述べた。
ライス国務長官は、「米国政府は『一つの中国』の政策の遂行、米中の3つの共同コミュニケの順守という立場を変えることはないが、台湾海峡の情勢の動向を懸念しており、台湾問題は平和的に解決されるべきだと考えている」と述べた。
双方はこのほか、地域紛争や朝鮮半島の核問題について意見を交換した。
「人民網日本語版」2005年3月21日
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