北京五輪の安全保障の仕事が3月23日、全面的に始動した。中国共産党北京市委員会副書記、五輪安全保障協調グループのトップである強衛氏は、反テロを安全対策の最も重要な仕事とし、いかなる形のテロ事件を弾力的かつスピーディーに、そして効率的かつ効果的に予防・対応できる反テロ合成チームが設置されることを明らかにした。
北京五輪の安全保障の仕事の全面的な始動を受け、アテネ五輪の安全保障システムについて研究している、中国人民公安大学助教授の王生安氏は、記者のインタビューを受けた際、「これから先の2、3年間に、北京市は安全保障システムの技術をレベルアップさせることが急務。「効果的で人々に意識させない」ということはIOCの安全保障に対する要求である。つまり、試合は必ずオープンで自由なものでなければならず、観客であろうと、選手であろうと、安全対策によるプレッシャーを感じさせてはならない。この要求を満たすためには、大勢の安全確保のための人員を繰り出させなくて済むハイテク技術の使用がその方途である」と語り、アテネ五輪のハイテク技術を駆使した安全保障システムを高く評価し、さらに「アテネ五輪の安全保障システムはアメリカ製のもので、非常に高価であり、北京市はそれをそのまま導入する必要はない。中国の技術水準からみれば、その効果に劣らない設備を開発する能力がある。北京の応急センター、五輪安全保障指揮センター、情報センターの建設はすでに計画に組み込まれており、アテネ五輪の安全システムと同じような効果を収められるだろう」と語った。
「チャイナネット」2005年3月25日
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