中国・カザフ石油パイプライン、全線で着工

 

カザフスタンの西部の都市アティラウから中国新疆ウイグル自治区の阿拉山口までを結ぶ中国・カザフ石油パイプラインの新疆ウイグル自治区部分が23日、同自治区精河県で着工した。カザフスタン側はこれより前に、アタスから阿拉山口までのパイプラインの工事に着工している。両国間の石油運輸の「大動脈」全線で工事が開始したことになる。

パイプラインは全長3千キロメートルあまりで、カザフスタン国内部分は2800キロメートル以上、中国側部分は240キロメートルあまり。両国が30億ドルを投資して建設している。

建設計画によると、アタスから阿拉山口までのパイプライン(約1千キロ)は今年12月16日に開通する。年間1千万トンの石油輸送能力が見込まれる。全線完成後、カザフスタンから中国への石油輸送能力は年間2千万トンに拡大する。

石油輸入を担当する新疆独山子石化公司は、パイプライン建設と並行して、石油精製工場(1千万トン規模)とエチレン工場(120万トン規模)の建設を進めている。

                       「人民網日本語版」2005年3月24日