中国金融市場に2つの構造的問題 中国人民銀行

 

中国人民銀行(中央銀行)市場司の穆懐朋司長は26日、「2005中国企業発展フォーラム」で、「中国の金融関連の法律は近年において整備が進み、金融資産規模は拡大しつつあり、金融機関は豊富多彩になっている。しかし金融市場では2つの大きな構造的問題があり、早急な打開と解決が必要だ」とコメントし、金融市場の2大問題について次のように説明した。

(1)間接融資の割合が過大で、直接融資の発展が緩慢。過去数年と比べると、中国の金融市場における直接融資の割合は低下を続け、間接融資が高い割合を占めている。融資構造のアンバランスの激化が深刻。

(2)資本市場では、債券市場の発展が株式市場に遅れをとっている。債券市場内部の直接融資では、政府債券と準政府債券の発展が速く、高い比率を占めている。政府債券に流れる資金の割合が大きすぎる一方、社債市場の発展に遅れが目立つ。

                        「人民網日本語版」2005年3月27日