日本の対中無償文化援助調印式が北京で行われる

 

中華人民共和国政府と日本国政府は3月25日北京で、東北師範大学が申請した日本の対中無償文化援助に関する交換文書調印式が行われた。中国教育部の張保慶副部長、日本国の駐中国大使館の阿南惟茂特命全権大使が、それぞれ両国政府を代表して、交換文書に調印した。

今回の無償援助の上限は4300万円で、東北師範大学日本留学予備校に提供され、日本語教育条件の改善に用いられることになっている。

張保慶副部長は、日本政府の無償援助に感謝の意を表し、中国教育部が日本側とともに、中日間の教育分野での交流と協力をよりいっそう促すことに努めると語った。

東北師範大学日本留学予備校は、1979年に中日両国の教育分野交流の関連合意に基づいて、東北師範大学内に設置されたもの。この学校は、中国で唯一の中日両国政府が共同で運営している、日本留学を目指す学生を対象に日本語教育を行う専門的な学校であり、カリキュラムは日本の大学への入学に必要な科目からなっており、日本の文部科学省の認可を受けている。

東北師範大学日本留学予備校には、日本文部科学省、日本国際交流基金からハイレベルの日本語教師が派遣されており、20余年間に約5000人の日本への留学生を育成した。今回の無償援助を通じて、さらに多くの中国人学生の日本留学に積極的な役割を果たし、より多くの日本語人材を育成することが期待されている。

                     「チャイナネット」2005年3月28日