中国国民党の江丙坤副主席は1日、5日間にわたる大陸部への訪問活動を終了し、台北に戻った。桃園空港で開かれた記者会見で、江副主席は今回の「追想の旅」、「経済貿易の旅」、「懸け橋の旅」の任務は無事終わった。
江副主席は「今回の『追想の旅』を通じ、孫中山(孫文)氏の大きな功績、偉業をよく記念すべきであると再び認識した。人を救い、民を救い、国を救うに至る孫中山氏の一生にわたる無私の精神は、共に敬慕すべきものだ。両岸(大陸部・台湾)は孫中山氏を師とし、利益共有の局面を共に作り出すべきだ」と語る。
江副主席はまた、今回の「追想の旅」では、現地政府の十分な調整を得て、スムーズに任務を終えることができたとしている。
広州、南京、北京での台湾企業家らとの交流については、「企業からのニーズや本音を聞くことができた。話し合いを通じて、台湾企業家らの大部分が、大陸部における経営で優れた業績を上げ、現地の経済発展や雇用機会の創出に大きく貢献していることを知った」と述べる。一方、訪問団は各地の台湾企業家らに対し、積極的かつ正しい経営姿勢、合法経営を貫き、現地社会への積極的なフィードバックに努め、社会の調和を作り出していくよう求めたという。
訪問団はさらに、台湾企業家から寄せられた要望を大陸側へ伝えている。両岸の協力をめぐる具体的な答えとして、双方は「10の共通認識」で合意している。これは両岸の経済貿易促進への大きな助けになるものだ。
江副主席は「訪問団のもう一つの目的は、意思疎通によって、将来に両岸の調和に向かうための懸け橋作っておくことだ。『懸け橋の旅』も、訪問団の重要な目的だ」と語る。
江副主席によれば、賈慶林・中国人民政治協商会議全国委員会主席(中国共産党中央政治局常務委員会)は江副主席との会見で、連戦・国民党主席の大陸部訪問を招待したいとする胡錦濤・中国共産党中央委員会総書記の意向を伝えた。
「人民網日本語版」2005年4月3日
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