専門家、我が国の過去十年間の積雪量は
顕著な変化無し、と確認

 

地球の温暖化、氷河の縮小、積雪消失…、最近これに類した見出しが頻繁に報道されるようになり、我が国の祁連山、玉龍雪山などの氷河縮小も社会的な注目を集めている。しかし、最新の研究成果によると、我が国の過去十年間における積雪量に顕著な変化は見られないことが判明した。

中国科学院寒冷地区乾燥地区環境・工程研究所の車涛研究員らは、1993年から2002年までの我が国積雪変化資料について分析し、我が国の積雪量は年次変動はあるが、顕著な増加或いは減少傾向はないことを発見した。研究によると、我が国の冬季積雪量は主に東北、新疆北部、チベット高原東部及びその周辺地区と華北地区に分布しており、東北、新疆北部、チベット高原地区は安定した積雪地区で、チベット高原地区の積雪量は東北地区より少ないが、年間積雪日数は東北地区より多い。過去10年間の最大積雪水資源量は年間河川海流入地表水総量の約5.96%に相当する年平均1027.9万?で、長江の年間平均地表流量の10.73%に相当する。最大の年は1999年と2000年で、約1313.4万?である。積雪水資源は貴重な淡水資源の一つであり、特に我が国チベット高原と西北旱魃地区にとって、積雪水資源は重要な意味を持っている。関系専門家は、我が国積雪水資源総量、季節的な分布特性及びその変化法則を理解することは、我が国の生態保護のために有意義であると同時に、積雪水源の合理的開発利用のためにも必要である、との見解を示している。

                         「チャイナネット」2005/04/05