中国、四川省の鉄道建設に数百億元を投下

 

伝えられるところによると、中国鉄道部と四川省はこのほど、四川省省都の成都市で『四川省における鉄道建設の加速に関する会談覚書』に調印した。これは、中国が四川省およびその隣接地域における鉄道建設にいっそう力を入れ、四川省から域外や海に出る交通ルートを整備し、「四川省の交通難」の状況を徹底的に変え、成都市の鉄道中枢をベースに国際化物流センターを形成することを目指すものである。

中国鉄道部の劉志軍部長と四川省の張中偉省長が調印式に出席した。劉志軍部長は、現在、四川省の鉄道輸送能力は依然としてニーズを満たすことができない。中国の今日の経済発展レベルから見れば、「四川省の交通難」という表現は今でも通用する、と語った。

中国鉄道部発展計画司の黄民司長によると、鉄道部の計画では、四川省の鉄道建設の目標は、「東部と結びつけるをメーンとし、同時に南西部と西北地区につなげることにも配慮するというものである。計画によって将来全線開通する滬漢蓉(成都から武漢を経由して上海に至る鉄道)大輸送量の鉄道は、旅客輸送と貨物輸送の2本の鉄道ルートが設けられることになっている。成都から遂寧、達州、武漢、合肥を経由して上海に至る鉄道ルートは、「1億トンクラス、貨物輸送を主とするもの」となる。旅客輸送ルートは、成都から重慶、武漢を経由して上海に至るものとなる。

また、全長300キロメートルの成渝線(成都から重慶まで)に対して改造を行い、最終的に設計時速200キロメートルを上回る隣接都市間の高速鉄道にする。そうなれば、成都から列車で重慶に行く場合2時間以内で到着することが可能となる。成都から重慶、武漢などを経由して上海に至る高速鉄道の開通後、全行程の所要時間は12時間以内に短縮する。鉄道部の計画では、四川省から西北地区とチベット自治区、雲南省を通じて海に出るルートも次第に整備されることになっている。

「チャイナネット」 2005年4月7日