外交部の秦剛報道官は5日の記者会見で、中国の一部地域で日本の国連安全保障理事会の常任理事国入りに反対する行動が起きたことについて、記者の質問に次のように答えた。
――先週の土曜日と日曜日、中国の一部の地域で、日本の国連常任理事国入りに反対する行動が起きた。一部の人たちは日本企業のショーウィンドーを割り、日本企業の看板を壊した。中国はこれをどう見ているのか。
一部の日本企業が襲撃されたことについて、われわれも関連状況に注意している。日本側が対中交渉で絶えず中国の人民の感情を傷つける行動を取っていることで、中国の人民に強い不満を引き起こしている。われわれは日本側が中国の人民の関心事に真摯に対応し、歴史など中国人民の感情に関連するデリケートな問題を適切に処理するよう望んでいる。
同時に、われわれも一般市民が自分たちの意志を理性的に表現できるよう望んでいる。中国政府は一貫して、責任ある態度で、日本を含む在中外国人の生命と財産の安全や企業の正常な経営活動を、法に基いて守っている。
ここのところ、中国の一般市民はいくつかの方法で日本への不満の感情を表現している。こうした感情は日本の人民ではなく、日本側が歴史問題で正しい姿勢を取らないことに対するものである。われわれは日本側がアジア近隣諸国の声を重視して真摯に対応し、「歴史を鑑(かがみ)として未来へ向かう」の精神に基づき、両国関係を処理するよう望む。特に歴史問題では正しく、責任ある姿勢を取ってほしい。これは両国人民の間の相互理解と友好を増すことに寄与し、中日関係の発展に寄与する。
「人民網日本語版」 2005年4月7日
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