中国商業連合会、中華全国商業情報センターは3日北京で、マクロ経済運営の6つのプラス要素の影響を受けることにより、2005年の中国の消費財市場は引き続き安定的な伸びを保ち、健全な発展をとげるという見通しを明らかにした。2005年の社会消費財小売総額は6兆元に達し、前年同期比12.7%増になると予測されている。
これらのプラス要素は主に次の6つの面に現われている。
1、投資、輸出が依然としてかなり高い伸びを保つこと。中国の経済運営は上昇局面にあり、2005年の固定資産投資の伸び幅が大きく下がることはなく、依然として20%以上の伸びを維持する可能性がある。
2、農民の収入が引き続き速いペースで伸びること。2005年には、さまざまな農業支援政策や措施がより広い範囲で、より徹底的に貫徹されることになる。国のプラスとなる政策と食糧価格の高位安定が、引き続き農民の食糧生産の意欲を高め、食糧生産も引き続き豊作となる見通し。この一連のプラス要素は、引き続き農民の速いペースの増収につながる。
3、国内の消費拡大で経済成長をけん引する政策と措施がよりいっそ強化されること。消費拡大を図るために、国は引き続き効果的な措置を講じ、都市と農村の住民の増収に努めるとともに、消費環境の整備、消費意欲の喚起などの面の政策と措施をもいっそう強化することになっている。
4、消費財市場の需給関係は引き続き好転すること。調査分析の結果では、2005年上半期の消費財市場において、需給バランスが基本的に取れている商品の比率は小幅ながら増加し、昨年下半期に比べて1.3ポイント増加することになっている。
5、消費財市場の物価レベルは安定を保ちながら、小幅の低下が見られること。2005年に、国は消費者物価指数を104%以下に抑える目標を設定しており、消費者物価、商品小売価格の上げ幅が昨年を上回ることはないと見ている。
6、住民の消費構造の改善によって消費財市場の伸びをけん引する役割がいっそう強まること。自動車消費、住宅に関する消費は引き続きかなり高い伸び率を保つとともに、内装資材、インテリア製品、家電製品などの消費財の需要増をいっそうけん引することになる。予測では、都市の社会消費財小売り総額は前年同期比13.7%増、農村の社会消費財小売り総額は前年同期比11%増、飲食業の小売り総額は前年同期比19.3%増となる、と見られる。
「チャイナネット」 2005年4月8日
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