広東省珠海の近くでこのほど300ヘクタールのマングローブ原生林が発見された。マングローブ原生林は、珠海横琴島西北部の二井湾にあり、高さ2メートルほどの木が主体で、ずっと海の中へと伸びている。
珠海市林業部門の関係者によると、二井湾は海に近いため、天然の湿地が形成されており、その上、人跡もまれで、しかも破壊をこうむっていないため、マングローブの成長ぶりも非常によい。これはこれまでに中国南部で発見された最大面積のマングローブ原生林である。樹林にはアオサギやシラサギなど約200種類の鳥類が生息している。伝えられるところによると、サギ類の渡り鳥はマングローブ天然林を大きなよりどころとし、この一帯はオーストラリアへ向かう渡り鳥にとって中休みの場のような存在となっている。関係専門家によると、このマングローブ原生林は今や珠江デルタの重要な鳥類生息地となっている。現有の面積に鑑み、ここを湿地自然保護区にして、珠海――澳門(マカオ)マングローブ湿地生態系を保護し、それによって、マングローブ及び珍しい鳥類の保護を強化することを提案している。
現在、珠海の干潟の面積は毎年200平方キロの速度で逓増し、珠海の湿地面積は12.5万ヘクタールに達し、主に浅海海域、干潟、河川の三つの部分からなっている。目下、珠海には一連の湿地保護区(11カ所)が設置されており、その面積は約180平方キロに達している。
「チャイナネット」 2005/04/08
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